ウォーターラブソング
『私……ちょっとトイレ寄るから先教室戻ってて。』



「おう。じゃ、また後でな。」




私は瑞稀が見えなくなるまで手を振った。





そして瑞稀がいなくなったら私は来た道を戻って行った。




ガラッ!



「あら坂田さん。まだいたの?」



私が戻ってきたのは保健室。



先生は小顔ローラーをしていた。



『先生。瑞稀の足どうしたんですか。』



この人なんか大嫌い。



でも瑞稀が心配だから…。





「……はぁ。」



先生はため息をついた後雑誌を閉じた。




「羽山君は言いたくなさそうだったわよ?」




『構いません。』





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