ウォーターラブソング
「青おかえり。遅かったな。」


私に気付いた瑞稀が笑顔を向けた。



『うん。ちょっと便秘ぎみで…って女の子に何言わせてんのよ。』



「青羽なんかあった?変だよ。」



芽衣………。


やっぱり気付いてくれる。



「大丈夫、芽衣ちゃん。青はもともと頭が変だから。」



赤ちゃんのころから一緒にいるのに瑞稀は気付いてない。




私が…どんな気持ちでいるのか。




でも自分も同じだ。




瑞稀の気持ちを読み取れなかった。




『瑞稀…ごめんね。』



「えっ?あぁ…こっちこそごめん。」




瑞稀は私が怒るのを予想してたみたいで拍子抜けの顔してる。





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