ウォーターラブソング
5限目の間ずっと考えてた。



剥離骨折。


きっと痛いよね。



なんでそんな状態で朝練出たの?



今度の大会は市区大会なんだから無理して出る大会じゃないよ…。




−ポサッ−



机の端っこにキレイに折られた紙。


きっと芽衣からだ。



私は開いて中を見た。



《次サボろっか♪》



芽衣……ありがとう。






授業の終わりのチャイムと共に芽衣が後ろに振り返った。



「私は芽衣の親友でしょ♪」



この花みたいな笑顔に何度助けられたんだろう。



『芽衣…大好きっ!!』



「おいおい、お前ら場所考えろ!」



拓斗が私たちの頭を叩いた。




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