ウォーターラブソング
部活休んで病院行くんじゃないの?



……………あれ?



瑞稀の向かいの席に女の子がいる。




近くの私立女子高校の制服だ。



小柄で遠目でもわかるほどの可愛さ。




私は信号が変わっても動けずにいた。




−ブーッブーッ−



ポケットの携帯がバイブで動く。




私は急いで携帯を開いた。




彩先輩からの電話。



『もしもし。』



「あっ青羽ちゃん、もうコンビニ出た?」



『いえ、まだです。』



「なら追加でスイミングマガジン買ってきてくれない?」




『わかりました。』



−ピッ−



私は瑞稀から目線をコンビニに移した。





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