ウォーターラブソング
確かにドアのところで飛沫が私を呼んでる。



「キャー!羽山兄だ♪」


「弟もカッコイイけど兄のほうも好き♪」



クラスのあちこちから聞こえる女子の黄色い声。



ちなみに飛沫が兄で瑞稀が弟。




みんなが飛沫に注目してるのに私なんかが現れたら絶対鋭い視線が………。




でも無視できないよね。



『辞書だっけ?電子辞書でいい?』


私は電子辞書を飛沫に渡した。



「青のだったらなんでもいい♪」


この笑顔に何人の女の子が落ちたのか…。



「飛沫!抜け駆けは許さんぞ!!」



瑞稀登場ー。



ってかこの2人と私って………




私めっちゃ女の子に睨まれてるし!!






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