『契約』恋愛
side:/ KAZAHARU
まぶしい朝日がカーテンの隙間から差し込み、俺の顔を照らす。
今日は日曜日。いつもならまだ寝ている時間…。手探りでカーテンを開けきると、定まらない視線を泳がせ、大きく伸びをした。
不意にぐるっと辺りを見回せば、映るのは変わりばえのない俺の部屋。
シンプルで、必要最低限の家具しか置いてないこの部屋は、あまり生活感を感じさせない。
重たい腰を上げ、閉じそうな瞼をこすりながらも、まず向かったのは洗面所で。
冷たい水で顔を洗えば、とりあえず覚醒する意識。
あー、今日もあの先生と喧嘩か。なんて、洒落にならないことを思ったりして。
ひたすら頼み込む自分の姿を想像し、思わず自嘲的な笑みがこぼれた。