『契約』恋愛

“いつまで生きられるかわからない。”

“高校生くらいまで生きられたら、いい方でしょう。”

最初はただ、お母さんとお医者さんの話をたまたま盗み聞きしてしまっただけなんだっけ。

まだ小学生だった私、いつまで生きれるかわからないだなんて、信じられないに決まってる。否、自分のことだなんて、信じたくなかった。

でも、“高校生くらいまで生きられたらいい方”…、その言葉が示すように、中学二年生の後半頃からは、よく発作的なのを起こして入退院を繰り返して。

ホントに死ぬんだって思った。
私には時間がないんだってこと、身をもって感じたの。
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