『契約』恋愛
そんな考えを振り払うように、ベッド横の窓から差し込む温かな光が私の思考を正常に引き戻す。
その光の先をたどれば、真っ青な空が今日も私を見下ろしていた。
―――……屋上に行こうかな。
空を見て、漠然と浮かんできた考え。
サボることに少しの抵抗を感じるけど、何だか教室に戻る気分でもない。おまけに、四時間目は苦手な英語だっていうこともある。
ベッドから降りて軽く制服を正すと、ベッドを囲むカーテンを開けた。