僕と幽霊タムラ
「なにー?急に大きな声だして、、。怖い。」


周りの同級生はシュウトの顔を見てヒソヒソ話している。


もう一度、教壇を見てもやはりそこには昨日見た男が立っていた。


「ええっ!」


やはり周りを見渡しても、シュウトを変な目で見ている。


「ガラガラ!」


教室のドアが開き、先生が入って教壇に立った。


やはり、タムラのことは見えないみたいだ。


タムラは先生の隣に立ち、笑いながらこっちの方を見ている。


「何やってんだ、座りなさい。」


シュウトは注意され、シュウトはおとなしく指示に従った。


先生に何を言ってもさっきの同級生の反応と一緒だろうと思い、目を丸くしながらも席に着いた。


タムラはだんだんと近付いてきた。


シュウトの驚いた顔を見るなりニヤッとして耳元で囁いた。


「ねっ、俺、幽霊だろう?ビックリしたかい?みんなに僕が見えるはず無いよ、僕は幽霊なんだから、、。」


「えぇっ、えぇっー!」


驚いたが周りに聞こえないくらいの声で言った。


そんな、わけないでしょうと思いたいが、そうじゃないと説明がつかない。


「いやー、僕と波長が合うみたいだね」


タムラは嬉しそうに話した。
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