僕と幽霊タムラ
僕は一瞬固まった。


「と、とりあえず、学校が終わるまで待ってください、詳しくはその後聞くので。」


ここに居ても授業に打ち込めないし、何しろ、自分の気持ちを落ち着けたかった。


「そう?後ろで授業聞いててもいいよ。」


タムラはどうも空気が読めないみたいだ。


「いやいや、授業に集中出来ないので、、。」


困った表情でタムラを見た。


「どうせ、勉強なんてしないんだろう?隣の席のメガネ君なんて先生のことなんて、お構いなしでマンガ書いてるぜ。」


タムラは小川を指さしている。


「それにしても、こいつ絵書くの上手いな、、。」


タムラは感心しているようだ。


「うーん。ストーリーがコテコテでいまいちだな。」


腕を組んで何か考えているようだ。


「生きていたら、俺がストーリー書いて、メガネ君が絵を書いたらバカ売れだったのに、、。」


タムラはニヤニヤしながら、視線を僕に戻した。


「とりあえず、放課後に屋上に行くので、、。」


何を言われようが、意見を変える気は無かった。


「わかったよ、屋上で待ってるよ。」


タムラは渋々納得して、教室から出て行った。

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