僕と幽霊タムラ
「はっはっはー!それはそうだ!俺も死んだなんて信じられないもん。」

この人を見ていたら、本当にこの人は死んでいなくて、みんなが自分を騙しているんでは無いかという気にさせる。


「悲しくないんですか?」


僕はタムラに聞いてみた。


「んー、、。今はね、、、。だって死んで時間経つし!」


タムラは少し悲しい顔を見せたが、すぐに笑顔を見せる。


「それより、わからないことがあるんだよねー、、。」


頭を傾げて目線は向こうの空を見ていた。


「なんですか?わからないことって?」


僕は興味津々で聞き返す。


「それが、何で天国に行かず、ここに居るかってことなのよね、、。」


タムラはボーッと空を見ている。


「ええっ!わかんないんですか?よく、未練があるとなんとかって聞きますけど。」


タムラはあっという顔をしている。


「もしかして、知らなかったんですか?」


僕は冷たい目でタムラを見た。
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