もし、魔法が使えたら。


緑のおっさんが猫の柄のマグカップを運びながら部屋に入ってきた。


「さあ、これを飲みなさい。私特製だ、おいしいぞ。」

「え、ああ・・・どうも。」


おっさんが満面の笑みで差し出したマグカップには、ピンク色のトロッとした何かが入っていた。



なんだよ、これ・・・
飲みものの色じゃねーだろ・・・
飲みたくねー・・・



「ん?どうした?君には見慣れぬ飲み物かもしれんが、味は確かだぞ。」


ほんとかよ・・・。


俺は怪しみながらも、ゆっくりと一口飲んでみた。
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