もし、魔法が使えたら。
「あ・・・うま・・。」
おっさん特製ドリンクはチョコレートみたいな味で、甘くて温かくて、見た目からは想像つかない位おいしかった。
「だろう?まだたくさんあるから好きなだけ飲むといい。」
「あ・・・はい。」
おっさんは満足気に微笑んでいる。
・・・・・って
こんな和やかにティータイムしてる場合じゃねっつの!!!!
「あの・・・。」
「ん?なんだね?」
俺は何から聞けばいいのかわからなかった。
非日常的すぎて、パニックを起こしていた。
俺はちょっと考えてから言った。
「・・・おっさん一体誰なんだ?」
とりあえずこのおっさんが何者なのかわからないと何も始まらない。
「私か?私は魔法使いだ。」
「は?」
「ちなみに名前は安田だ。安田さんと呼んでくれたまえ。」
「何言ってんだおっさん。」