もし、魔法が使えたら。
静かに走る馬車に揺られながら、
魔法の学校とやらへ向かう。
「んで、おっさ・・安田さん。一体何がどうなってるんすか?」
「おお、そうだ。では説明しよう。」
安田のおっさんは腕組みをして
ゆっくり口を開いた。
「リョウヘイ君、君は、3日後に死ぬ。」
・・・・・・・は?
「なに・・・言ってんだよ。冗談なんかよせよ。」
「本当の事なんだ。受け止めたまえ。」
「・・・は?」
「君は3日後、交通事故に巻き込まれて命を落とすんだ。」
何なんだ。
何だよ!!
俺が死ぬとか
訳のわかんねーこと言いやがって!!
「交通事故・・とか!!なんなんだよ一体!!お、降ろせよ!!家に帰る!!」
俺は完全にパニックだった。
魔法とか・・
死ぬとか・・・!!
もういやだ!!
勘弁してくれよ!!!
俺が一体何したって言うんだ!!!
俺は気付けば
安田のおっさんに掴み掛かって怒鳴り散らしていた。
「うむ・・やはり私の口から説明しても無駄のようだ。」