もし、魔法が使えたら。
「高い!!たっ‥高い!!!」
あっという間に俺の住んでる街は小さくなっていった。
鳥ってこんな気分で空を飛んでるんだろうか・・・
・・・・・ふ。
めちゃめちゃ怖えじゃん!!!
鳥!!!お前すげえよ!!
こんな高いとこ無理だっつーの!!!!!
「おい!!おっさん一体何なんだよ!!降ろっ‥降ろせ!!!」
「まあまあ、落ち着きたまえ。あんまり暴れると危ないぞ。」
「うるせえ!!!いいから降ろせっ‥‥このっ‥」
「あ!!!お、おい!!!手を離したら落ち‥‥」
「へ?」
おっさんが言い終わらない内に、俺は真っ逆さまに落ちていった。
「う、うわああぁぁぁ!!!!!!!」
「やれやれ。せっかちな若者だ。」
やばいやばいやばい!!!!
どんどん地面が近付いてくる。
もうなんなんだよ!!!
勘弁してくれよ!!!!!!
もう地面はすぐそこだ。
あ゙ー!!!!!!
もうだめだー!!!!!!!
ぶつかるっ!!!!!!!
「‥‥‥‥‥‥!!!」
‥‥‥‥‥‥‥‥
地面にぶつかる寸前、俺は目の前が真っ暗になった。