ウサギと私と12の部屋

担任の言葉に促されて入ってきた男は、
そのまま緊張した様子もみせずに、教壇までスタスタ歩いていった。


「はじめまして。
今日から2週間お世話になる、斎藤祐介です。皆さんよろしくお願いします。」
そう言って軽く頭を下げた。


私はそこでやっと目線を窓の外から彼に移した。


本当はずっと体の右半身に神経を集中させてたんだけど。


…声がいいな。
って思って。


それが最初の感想。

< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop