My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜
「だーかーら、パーティーだよパーティー!午後からドレスとか選びに行こうね♪」
桂木所長がはしゃいでいる中、紫さんが一生懸命私に頭を下げている。
しかし、なんでこんなにパーティー行きたがるの?
桂木所長が所内ミーティングに出かけた隙に紫さんに詳細を尋ねることにした。
「それはですね…」
―――なんでも、これまでも何回も出席しなければならないパーティーがあったらしいのだか、仕事を理由に今まで全て逃げていたらしい。
で、会社の上層部が、私を秘書にする条件として私を連れてパーティーに出席することを挙げたんだそうな。
極めつけは、上層部のこの一言。
『デートだと思って、行ってきてはいかがですか?』
こんな子供だましな手段で…
話を聞きがっくりする私を見て、紫さんが声を上げて笑い出した。
「まぁまぁ、午後は私も同伴しますから。どうせなら楽しんでくださいね」
そりゃそうだけど…
まぁ、そう考えるのもアリかな?
てなわけで急遽パーティーへ出席することになったのであった。