My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜



そして時刻は13時。

三人でお昼ご飯を食べ、その後有名ブランドショップ街に着いた。


「いらっしゃいませ。橋本社長から連絡をいただいておりました」

―――社長って、うちの社長!?
改めて桂木所長の待遇の良さに驚いてしまった。


奥のブースへ連れて行かれ、中を覗くときらびやかなパーティードレスが並んでいる。
気後れしていると、桂木所長が一着選んで私に当ててきた。

「この色、早百合ちゃんに似合うよ!着てみて♪」

その言葉に紫さんも店員さんも頷く。
私は半信半疑で試着室に入り、着替えてみた。


「着てみました…」

恥ずかしくて俯きながらカーテンを開ける。
…なんでみんななにも言ってくれないの?

不安でたまらなくて、ゆっくり顔を上げてみると、桂木所長が飛びついてきた。

「早百合ちゃ〜ん!可愛い!!」

結局、他のドレスを試着せずにこれに決定させられてしまった。
費用は全て会社持ちらしいし、桂木所長が気に入ったのならいいかな?

――って、なんで桂木所長のこと気にしてんだろう。



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