My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜



「実はそれお願いしたくて電話したんだぁ♪仕事はもうすぐ終わるから、ねっ」

ねっ、て…

そんなじーっと見つめられたら拒否できないじゃない!

「わかりました!…じゃあもう余計なもの食べないでくださいよ」

「了解っ♪」

そう言って差し入れの袋を別の部屋にいる社員さんたちのところに持って行った。

意外と優しいところあるんじゃん。

すると、向こうから野太い歓声が上がる。
みんなそんなになにも食べてなかったんだ…



時刻は夕方に差し掛かって、夕日が差し始めていた。

誰かのためにご飯を作るの、何年ぶりだろう。
そんなことを考えていたら桂木所長が帰り支度を始めていた。

夕日に照らされる所長の顔が、なんだか眩しかった。



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