My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜
「はいどうぞ〜」
桂木所長の部屋。
意外と小さな部屋で、典型的な男の部屋。
私はキッチンに向かい、さっそく作り始める。
「早百合ちゃん、俺シャワー浴びてきていいかな〜?」
「どうぞ〜」
…って、えええ!?
呼び止める前に行ってしまった。
―――グツグツ。
カレーのいい匂いが部屋中に広がる。
サラダとかぼちゃのスープもついでに作ってしまった。
味もまぁいけるでしょ!
「わぁ〜めちゃいい匂い♪」
いつの間にかシャワーを浴び終えた桂木所長が背後にいた。
せっけんのいい香りがして、なんだかそわそわする。
「手伝う?手伝う?」
すごい楽しそうな所長。こっちまで自然と笑みがこぼれる。
もうできあがってるので、座って待っててもらうことにした。
緊張しながらテーブルに運ぶ。