My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜
『早百合ちゃん!今大丈夫?』
低いけど、穏やかな声。なんだか落ち着く。
「大丈夫ですよ。今日はもう帰ってきたんですか?」
『うん♪あ、早百合ちゃんって明日予定ある?』
―――なんか本当に付き合ってるみたい!
私はすぐに返事をした。
明日はなにもないから一日家にいる予定だったのだ。
『マジ!?ならさ、ちょっと付き合ってほしいところがあるんだけどいいかな?明日15時に迎えに行くね!』
舞い上がってしまう気持ちを抑えて、返事をし電話は呆気なく終わってしまった。
きゃ〜〜〜〜っ!
さっきまでの眠気も吹っ飛んでしまったので、明日の服装選びをしてしまおう。
いそいそと姿見の前に立ち、ひとりファッションショーを開始するのだった。