My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜



翌日は、朝から大忙しだった。


まず、起きてすぐ念入りにシャワーを浴びる。
簡単に食事を済ませたら、次は部屋の掃除。

万が一うちに寄りたいなんて言われてもこれでオッケーでしょ♪

あっという間に時刻は14時。
シャツワンピにレギンスを合わせ、足元は派手ではないゴールドのオープントゥパンプスを履く予定。
ピンクのペティキュアも朝のうちに塗ってある。

何年ぶりかのデートに、私は浮き足立ってしまっている。
落ち着くためにラベンダーのアロマオイルを焚き、香りを楽しもうとしたときだった。

―――♪♪

来たっ!

窓の外を見下ろすと、所長は車から降りてこっちを見ている。

私は、急いで飛び出した。



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