My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜
桂木所長は、そっと私の頬に手を添える。
髪をいじっていた指ももう片方の頬に添えられ、私は完全に逃げられなくなった。
「早百合…」
私の名前を呟く。
顔が、近づいてくる。
今度は目を閉じよう。
―――チュっ…
丹念に私の唇をついばむ。
いやらしい音が響いて、変な気持ちになってくる。
唇が離れて、私たちは再び見つめ合う。
「ごめん。…止まんねぇ」
食べ尽くされそうな、荒々しいキス。
桂木所長の舌は、私の唇を無理矢理割って侵入してきた。
その舌は熱くて、今後の展開を予想させる。
二人の吐息と、互いの唇をむさぼり合う音が部屋中に響く。
―――私は、いつの間にかカーペットに押し倒されるような体勢になっていて、桂木所長が私の上に跨っている。
頬にあった手は、私の手を取り指を絡めている。
「…桂木、所長っ――」