My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜

「名前で呼べよ」

「…慎悟、さ…」

名前を呼ぼうとしたら再びキスによって唇を塞がれる。

「『さん』とかつけなくていいから。さ、もう一回言ってみな」

名前を呼びたくても、桂木所長が私の唇を舌でなぞったり舐めたりするもんだから声が出せない。

恥ずかしいくせに、もっとしてほしいとも思っている。
…私、どうしちゃったの？


「し…んごっ―――ンっ！」

再び唇が重なる。
私の舌を吸い上げ、弄ぶ。

絡めていた手が私の首筋をなぞり、そのたびに私は反応してしまう。

「…早百合、そんなに反応するなよ…。マジで止まんねえって…」

軽くキスをしたかと思うと、彼の吐息は首筋に移動してきた。
上から下に舌を滑らせる。


慎悟の体が、
舌が、
全てが、熱くて…――



気づいたら、私はベッドの上に乗せられていた。

…？
服は着てるし、慎悟は姿が見えないし、なにが起きたの？