My darlin' Scientist〜私の彼氏は変わり者〜
「あぁ、起きてくれた〜!」
私の足の方から、ひょこっと顔を出す慎悟さん。
「早百合ちゃんあれだけで気絶するんだもん。びっくりしたよ〜」
えっ!?
……確かに、キスしてた記憶しかないかも。
そっか、キス…
「どした?さっきまでのキス思い出したの?」
いたずらに笑いながら、慎悟さんは私にじりじり寄ってくる。
その姿には、妙な色気があって私の頭はまたくらくらしてきた。
「…冗談だよ。また気絶されたら大変だからね」
そう言って軽くデコピンしてきた。
言い返す言葉もないです…
慎悟さんは、私の横にごろんと寝転がって私の頬を撫でる。
目を合わせると、彼は目を細めて微笑んでくれた。
そんなゆっくりとした時間を過ごしていたら、慎悟さんが泊まっていきたいと駄々をこねるので、結局一晩一緒に過ごすことに。
手をつないで、一緒に眠る。
あったかくて気持ちよくて、あっという間に夢の中へ行ってしまった。