光のうみ
「おっかぁ…」

子供には、有りがちなのだろうか?。

寝言で母を呼ぶ、男の子。

私は、いたたまれなくなる。

この男の子は、
本当の母親を夢の中で、
探している。

私は、この子を
本当の母親から連れ去り、
自分の淋しさを
埋め合わせしているのだ。

涙が出て来る。

嫌な気分だ。

シャワーで、
何もかも洗い流そう。


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