星の帰る場所


正直言って 帰りたかった
だってヤクザの女になんか 誰もなりたくない…


階段の上り口で 躊躇していると 車の運転席から 体格の良い男が顎を使って“上れ”と指示した


なんで 指示されなきゃいけないんだろと思いながら 渋々階段を上った


部屋を見つけ ドアをノックした


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