星の帰る場所


馬鹿な私は おっさんの言うように 体を売ろうと思った

とりあえず この汚い格好をどうにかしないと…


別の公園の水呑み場の水道で持っていたタオルに水を含まして 身体を拭いた

別に 誰かに見られようが気にせず身体を拭いていると 誰かの足音が近付いて来た

“君 風呂にも入る金ないの? 僕が援助してあげるよ”と中年の太ったおっさんが言う
私は 何の躊躇もなく了解した



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