星の帰る場所


竜の所には あれ以来行っていなかった

売りをしだしてからは なんとなく竜に会うのが イヤだった



今日も なんとなく腹減ったし シャワーにも浴びたいと思い
繁華街をさまよった



“君 この前の娘だよね?今日時間あるなら…どう?”

公園で知り合った 太った中年のおっさんだった

“いいけど”


“じゃあ…行こうか”


おっさんと歩いて ホテルに向かった
ホテルの自動ドアが開くと同時に 車のクラクションが鳴り響いた

“遥! オマエ メシ作りに来いって言ったのに なんで来ないんだよ!”

竜だった

“君 あんな連中と付き合ってるの… じゃあ僕はここで…”
男は逃げるようにして 帰って行った



“オマエ あんな男が好きなんだぁ”
からかう様な笑顔で 竜は言った


“あーあ せっかくの客が…”
そう言った途端 竜の顔つきが変わり 私の髪を引っ張って車の中まで引きずった


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