悪魔の妹と天使の彼女
「じゃあ、俺はご飯を作るから仲良くしておくんだぞ?」
そう言ってキッチンに行こうとしたら
「あの・・・」
と言ってサリリが俺を呼び止めた。
「ん、どうした?」
「あの・・・その・・・」
凄く言いにくそうにしている。
「何でも言って?」
「その・・・私がご飯作りましょうか?」
「え!?」
俺は一瞬天使界の料理を想像した。
魔女の丸焼き、悪魔の焼き肉など・・・
「ちなみに、人間界の料理だよな?」
と恐る恐る聞いてみた。
「はい、勿論です。」
「じゃあ、お願いしようかな。」
「任せてください。」
そう言ってキッチンの方に向かった。
サリリの姿が見えなくなると耳元で
「あの天使には気をつけなよ?ボクの最終警告!」
とミエルが言って来た。
その後はずっと沈黙だった。
そうすると、
「ご飯出来ましたよ。」
とサリリのお呼びが掛かった。
「ミエル行こうぜ。」
それで俺とミエルは台所に向かった。
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