悪魔の妹と天使の彼女
俺は何を言って良いのか分からなかった。
「あなた、何、お兄ちゃんに告白してるの?」
「これが私の気持ちなんだから仕方ないでしょ?」
この病室に沈黙が流れた。
しかし、その沈黙を破ったのがミエルだった。
「あなたがお兄ちゃんを好きなのは勝手だけどボクもお兄ちゃんが好きだよ。」
ルナに続いてミエルも告白して来た。
俺は何て答えて良いか分からなかった。
「ミエルも和也が好きなんだ。」
と言ってミエルを見ていた。
「何?」
俺は喧嘩が起こるかと思ったがそう言うのではなくルナから信じられない言葉が出て来た。
「じゃあ、ミエルは恋でも堕天使としても私のライバルって事ね。まあ、これからよろしく。和也、良い返事待ってるよ。」
そう言って、日菜がその場に倒れた。
「おい、大丈夫か?」
日菜はすぐに気が付いた。
「和也?私何してたの?」
「急に倒れたんだよ。ちょっと休んでいな。」
「うん。」
俺はベッドを貸してあげた。
すると、ちょっとすると寝てしまった。
「どっちが病人か分からないな。」
と言って笑った。
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