悪魔の妹と天使の彼女
全然信じてないのがすぐに分かった。
「サリリは何でそこまで日菜を嫌うんだ?」
「嫌ってるわけじゃないですよ?和也さんに危害を加えようとしてるから警戒してるだけです。」
「多分、日菜は俺に危害は加えないと思うよ?」
「何でそう思うのですか?」
「それは・・・」
そこまで言うと言い出せなくなった。
俺の事が好きなんて言ったら怒るだろうし、サリリも俺の彼女としてこの世界に来た事を思い出した。
「それは何ですか?」
真剣な目でこっちを見ていた。
「俺の勘かな?」
「勘ですか?」
俺はいっぱいいっぱいだった。
そこをミエルが助けてくれた。
「ボクも日菜は敵じゃないと思って間違えないと思うよ?もし、お兄ちゃんを消そうとするならあのボクたちがここで戦った時に消してるはず。それをしないって事は味方って事じゃないのかな?」
サリリも考え出した。
それで答えが出たのか口を開いた。
「そうですよね?私も日菜とは普通に接する事にします。でも、危害を加えるようなら徹底的に排除しますけど。」
それでニコッと笑った。
今の笑いが怖いんですけどと思った。
< 105 / 181 >

この作品をシェア

pagetop