悪魔の妹と天使の彼女

「これだけは和也さんに言っておきますけど私は和也さんしか見えてませんし、ここには和也さんの彼女として来たんですよ？」
「それは分かってるよ？じゃあ、俺をゲットするためにその本を買ったのか？」
「はい。それが大半です。後は、流行に遅れないように買ったんです。」
「そうなんだ。中は見たのか？」
「いえ、まだ見てないです。」
「じゃあ、ここで見たらどうだ？」
サリリは照れているのか凄く恥ずかしそうにしている。
「どうしたんだ？」
サリリは顔が真っ赤になっていた。
「ここで読むんですか？」
「ここ以外どこで読むんだ？」
「分かりました。」
ちょっと恥ずかしそうに出した。
そして、遠慮がちに見ていた。
「何か良い情報書いてあったか？」
「まだ真剣に読んでないので分からないです。」
その本を見ながら俺をチラチラ見ていた。
「どうした？」
「和也さんは見ないんですか？」
「うん。見ないよ？」
「そうなんですか？」
「サリリが買ったんだし、女の子用のを見るのもちょっと気がひけるから。」
「そうですよね。」
そう言ってニコっと笑った。