悪魔の妹と天使の彼女
それでその本をしまった。
それから少しの間沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのはサリリだった。
「あの、和也さんって今好きな人いたりしますか?」
「え!?今はだまいないけど?」
「そうですか・・・」
ちょっと暗くなった。
「あ、ごめん。サリリの事も考えてるから。」
「さっきの私もって言いましたよね?後、誰かに告白されたのですか?」
俺はつい口が滑って言ってしまった。
「いや、そう言う意味じゃなくて・・・」
「じゃあ、どう言う意味ですか?」
自分でかなり焦ってるのは良く分かる。
「それは・・・その・・・」
サリリはずっとこっちを見ている。
「他の子からも告白された・・・」
サリリはそのまま下を向いてしまった。
「ごめん・・・」
勿論、サリリは何も答えない。
「でも、まだ答え出してないからさ?」
それでも、サリリは何も言ってくれない。
俺も何を言って良いか分からないでいた。
そう思ってると
「誰に告白されたんですか?」
とサリリが質問してきた。
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