悪魔の妹と天使の彼女
「え!?それはプライバシーもあるし、ちょっと言えないかな?」
「ミエルちゃんですか?日菜ですか?」
二人とも当たりなんて絶対に言えない。
「それを聞いてどうするんだ?」
「いえ、知りたいだけです。」
俺は嫌な予感がした。
なので、絶対に名前は明かさないでおこうと思った。
「何となくは分かりますけどね?」
「嘘だろ?」
「ミエルちゃん辺りじゃないですか?」
「何でそう思うんだ?」
「いつもお兄ちゃんと言って慕っていましたし、毎日お見舞い行くのもそう言った気持ちからかなと思ってたんですよ。」
「そうなんだ。」
それからサリリは泣き出した。
「何で和也さんは私の気持ち分かってくれないんですか?」
「サリリ!?」
俺はサリリが泣いてるのを見てどうして良いか分からないでいた。
「私がこの世界に来た時、和也さんに私は彼女として来ました。ってちゃんと気持ちを伝えたはずなのに、他の女の子に告白されたらすぐに気持ち変わるんですか?」
「さっきも言ったけど、まだ答え出してないんだよ?」
「でも、良い返事出すかもしれないって事ですよね?」
「そこまでは分からないけど。」
「私じゃ駄目なんですか?」
涙目でこっちを見てきた。
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