悪魔の妹と天使の彼女
「本当に飛んでないの?」
「はい、本当に飛んでない。」
「そうか・・・」
俺は安心した反面不安にもなった。
「私もあの空飛ぶ人には疑問があって。もしかしたら和也さんかと思っちゃいました。」
「何で俺?」
「誰かと契約して、天使の力を解放したのかと思って。」
「俺は世界滅亡なんてさせないから安心して?」
「それなら良かったです。それでは明日迎えに行きますので?おやすみなさい。」
「おやすみ。」
それで電話を切った。
俺はもう一度新聞が見たくて、食堂に行くとちょうど新聞を捨ててるとこだった。
「あの、スミマセン。」
食堂の人はビックリした顔でこっちを向いた。
「何だい?」
「その捨ててる新聞くれませんか?」
「これがいるのかい?」
そう言って新聞をくれた。
「持って行って良いよ。」
「ありがとうございます。」
それで俺は新聞を自分の病室に持って帰った。
それから、すぐにあの記事を見た。
どっからどう見ても羽が生えている。
「遠くからだから全然分からない。」
どう頑張っても正体までは分からなかった。
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