悪魔の妹と天使の彼女
「サリリは嫌がってないのか?」
「そうだね・・・そこまではちょっと分からないかな?」
「分からないって。」
「俺も女の子情報は早くても人の心までは分からないからな。」
「何だよそれ・・・」
「なあ?」
良太がまた真剣な顔になった。
「ん?どうかしたのか?」
「お前は本当にサリリちゃんと付き合ったりしてないよな?」
「付き合ってるわけ・・・」
そこまで言って俺は言葉が止まった。
それはサリリの告白を思い出したからだ。
「もしかして・・・」
「いや、付き合ってはないよ?」
と苦笑いした。
「さっきの間が怪しい。」
「そんな事ないって。」
良太はずっとこっちを見てる。
俺はバレないように下を向いた。
「まあ、付き合うかどうかは本人次第だけど今、サリリちゃんと付き合ったら学校中の敵になるよ?友達からの忠告ってとこかな?」
「そんなに人気なのか?」
「まあ、今まで20人くらい告白したけど全滅だ。」
「全滅!?」
「そう、好きな人がいるかららしい。」
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