悪魔の妹と天使の彼女
「って言うか良太こそどう思っているんだ?」
「何が?」
「サリリの事だよ。」
「俺はサリリちゃんじゃないよ?」
「じゃあ、誰なんだ?」
良太は笑った。
「和也には関係ない子だよ。」
「はあ?同じクラスの子か?」
「まあ、そうだな。」
俺はその言動に呆れた。
「良太さ、サリリが来る前までここクラスはレベル低いな?とか言ってなかった?」
「言ってたね?」
「でも、サリリちゃんと俺の好きな子がいるからあのクラスは成り立ってるんだ。」
「それで、その良太の好きな子ってどんな子なの?」
「さっき言っただろ?和也には関係ない。和也はサリリちゃんに告白でもしたら?」
心の中で「されたんだよ」と思った。
「退院っていつだ?」
「いつって今日だよ。」
「マジで言ってるの?」
「うん。」
「じゃあ、俺の好きな子見せてやるから今日の16時に学校近くの公園で待ち合わせな?」
「勝手に決めるなよ?」
「でも、サリリちゃん好きなら早く狙わないと取られちゃうぞ?」
「取られちゃうね?」
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