悪魔の妹と天使の彼女
俺はこれは好都合と思って
「ちょっとお邪魔しても良いかな?」
と聞いた。
「ウチが風邪引いてるけど良いなら別に良いけど?」
「え!?豊川さん風邪引いてるの?」
「うん。だから、こうして病院行ってたんじゃない?」
と言って病院で処方されたらしい薬を持っていた。
でも、ここで引き下がったら何もならないので
「風邪引いてても良いよ。」
と返事をした。
それから、俺は豊川さんの家へ向かった。

「ここがウチの家。」
結構立派な家にちょっと圧倒されてしまった。
「豊川さんってお金持ち?」
「そんな事ないよ。」
と苦笑した。
「さ、どうぞ。」
それから、家の中に入った。
「ただいま。」
「お邪魔します。」
靴を並べて、部屋に行く事にした。
「で何でウチの家に用事があったの?」
「あ、これなんだけど。」
俺は昨日の新聞を見せた。
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