悪魔の妹と天使の彼女
「何とか間に合った。」
「そうですね・・・私も遅刻するかと思いました。」
それから二人でクラスに行った。
ドアを開けると
「サリリちゃん、お早う。」
と男子がサリリの周りを囲んだ。
「あ、おはようございます。」
と苦笑いで返事をしていた。
俺は近くにいたクラスメイトに聞いてみた。
「なあ、サリリの事知ってるの?」
「はあ?お前の親戚なんだろ?何言ってるんだ?」
「だって、サリリは・・・」
と言いかけた時に
「ちょっと和也さん良いですか?」
と言い手を引っ張られて屋上に来た。
「どうしたんだ?」
サリリ黙り込んでいた。
「サリリ?」
と心配して近づこうとした時
「天使って事みんなにバラすなよ?」
と言って来た。
「サリリ?どうしたんだ?」
「まあ、お前がクラスの奴にサリリが天使ってバラした瞬間、サリリ自身は消えるんだがな。」
あからさまにサリリじゃない事に気付いた。
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