悪魔の妹と天使の彼女
「ちょっと待ちなさいよ。」
「ほお、皆を裏切ってこっちに来るとは思わなかったな。」
「ボクは皆を裏切ってなんていない。皆を守るために来たの。」
「それは、俺を倒すって言うのか?」
「そうなる。悪魔界ではかなりお世話になった。でも、今は敵でしかないんだから。」
「俺を追いかけてくるのは良いけど、下にいる大事な人を守らなくて良いのか?」
ミエルは下を向いた。
「お兄ちゃん!」
「ミエル、俺も参戦するよ。」
俺は、皆を守りたいと言う気持ちで光の玉をレイト目掛けて投げた。
しかし、レイトは簡単に避けた。
「お前の力はそんなものか?」
「くそ・・・」
「ミエル、まず見せしめにあの天使を消してやる。」
レイトは黒い玉を俺に向かって投げて来た。
「お兄ちゃん、逃げて!」
俺はもう駄目だと思った時、その黒い玉は弾かれた。
「誰だ?」
「悪いけど、和也さんには指一本触れさせません。」
サリリだった。
「お姉ちゃん、あの多くの悪魔は?」
「今、ルナが戦ってる。サリリは、和也をって言ったから来たの。」
急にレイトは笑い出した。
「あの、多くの悪魔を一人で倒すだと?笑わせるな!」
「あなたは知らないと思いますけど、ルナは強いですよ?」


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