悪魔の妹と天使の彼女
「でも、あの数はさすがに・・・」
ミエルはルナを心配していた。
「ミエルちゃんは、心配しなくて良いから、目の前の敵だけ見てて。」
「うん。」
ミエルはまたレイトの方に向いた。
サリリは、レイトを指差して言った。
「悪魔さん、ミエルちゃんを甘く見ない方が良いですよ?」
「でも、こいつは、天使側に着いた時点で俺は、ミエルを徹底的に消す!」
ミエルは少々困っていた。
サリリはミエルに言った。
「もっと、自分に自信を持ちなさい。ミエルちゃんならその人を消せるはず。」
「お姉ちゃん・・・」
「俺を消す?ならやって欲しいものだね!」
と言って黒い玉を投げつけてきた。
ミエルは間一髪で避けた。
「分かった。ボクは、レイトお兄さんを倒してすぐに、お姉ちゃんのとこに向かうよ。それまでお兄ちゃんの事よろしくね。」
「ミエル・・・」
俺は何と言って良いか分からないでいた。
サリリは、俺の手を取って、走り出した。
「逃がすか!」
レイトが俺たちの方に来ていた。
しかし、ミエルがその行く手を阻んだ。
「レイトお兄さんの相手はボクだよ。」
「本気で俺に勝てるとでも?」
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