悪魔の妹と天使の彼女
「ボクはいつだって本気だよ。」
そう言って、爆発音が聞こえた。
「ミエル!」
そこで、立ち止まってミエルの方を向いたが、煙で何も見えない。
「サリリ、ミエルは大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ?ミエルちゃんは強いですから。とにかく、私に着いて来て下さい。」
俺はサリリに言われるがまま、着いて行った。
数分走ると、細い路地みたいなとこに着いた。
「ここは?」
「ここは、普通の路地です。」
何でここに連れて来られたか全く分からなかった。
「何で、そんなとこに連れて来たの?」
「今から、和也さんには最終テストをしてもらいます?」
サリリが何を言ってるのか分からなかった。
「どういう意味だ?」
「あの、最後の力の解放の時に、出し切った力は40パーセントでした。そんな生ぬるい力では、簡単に消されてしまいます。なので、少しでも良いので、力を強くするのです。」
「そんな事が出来るのか?」
「はい、たった一つの方法ですが・・・」
俺は、ミエルにサリリ、そして、ルナを守りたいので
「その方法を教えてくれ。」
と言った。
しかし、サリリは言うのをためらっていた。
「どうしたんだよ。」

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