悪魔の妹と天使の彼女
「分かった。」
俺はみんなを守りたいという気持ちを強めた。
そう思ったら、心の奥から凄い力がみなぎって来た。
そして、心がポカポカした感じになった。
特訓の時に、技を出したあの時のように。
「準備は万端ですね?」
「ああ。」
「じゃあ、私はルナを助けに行きますので、和也さんはミエルちゃんをお願いします。」
「分かった。サリリ、気を付けろよ?」
「和也さんも。こっちが片付いたらすぐに駆けつけますから。」
そう言って、天使の羽を広げてルナのいる方向に飛んで行った。
「俺も急がないと。」
そう思ってミエルの方に向かった。
俺がミエルのとこに向かった時には、ミエルは結構ボロボロになっていた。
「ミエル!」
俺は叫んだ。
ミエルは一瞬こっちを見て
「何で戻って来たの?ボクは大丈夫だって言ったでしょ?」
と強めの口調で言った。
「俺はミエルを助けに来たんだよ。」
それから、守りたいと思う力を強めてレイトに光の玉を投げつけた。
「何で、お前は力が使えるんだ!?」
「特訓したんでね。」
「しかし、そんな力で勝てるとでも?」
< 158 / 181 >

この作品をシェア

pagetop