悪魔の妹と天使の彼女
「ミエルは退いててくれ。」
俺はまた光の玉をカオスバーサーカーに投げた。
しかし、相手には全くきいてなかった。
「お前は消えたいのか?そこまでして無駄に魔力を使って、俺には信じられないな!」
「お前が信じれなくても俺は、お前を消す。」
そう言って、守りたい気持ちを強く思って光の玉を投げた。
だが、さっきと同じで全く効果はないようだ。
「天使さんよ、そんなに消させたいのなら消してやるよ!」
カオスバーサーカーはまた攻撃態勢に入った。
「来る!」
突風が吹いて、黒い霧のようなものが襲い掛かってきた。
俺は天使の羽を広げて防いだ。
「まだそんな力が残ってたか・・・だが、それがどこまで持つかな?」
「お兄ちゃん・・・」
ミエルがまた近寄って来た。
「もう良いよ・・・十分だよ。後は、ボク達でケリ着けるから。」
と言ってミエルはカオスバーサーカーを睨みつけた。
「今度はミエルが相手か?裏切り者は妹だろうと容赦しないぞ!」
「でも、そのカオスバーサーカーの攻略方法は分かった。お兄ちゃんのおかげでね?」
「何?」
「じゃあ、今からそれを見せてあげる。」
「やっちまえ、カオスバーサーカー!」
突風が吹いた。
その時、ミエルはその風の当たらないとこに避けた。
避けた瞬間、その風が通った所に黒い霧が通っていた。
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