悪魔の妹と天使の彼女
「ミエル?」
「ボクはお兄ちゃんが、救ってくれると思ったからお兄ちゃん側に付いたのにがっかりだな・・・」
俺は戦う前の事を思い出した。
「そうだ、俺はミエルとサリリ、ルナを助けるために天使の力を解放したんじゃないか。もし、こいつを倒して新たな敵が来たとしても俺は絶対に屈しない!」
「お兄ちゃん!」
「瀕死の天使が俺に勝てるとでも?」
「そんなのやってみないと分からないだろ!」
そう言って、光の玉を投げつけた。
その瞬間、カオスバーサーカーは苦しんだ。
「何故だ!何故、力が倍増しているんだ?」
「守りたいって気持ちが俺にはある。それにこの世界を終わらせないって気持ちもある。それが、俺の力を倍増させたんだ。」
「くだらない!そんなにで俺を倒せると思ってるのか?」
「少なくとも可能性はある。俺は、可能性がある限り戦う!」
また光の玉を投げつけた。
「まさか、瀕死の天使にここまでやられるとは・・・」
「お兄ちゃんは、そう簡単にやられないよ。」
急にカオスバーサーカーは笑い出した。
「お前ら、マジで勝ったつもりでいるのか?俺が必勝法を隠してないとでも?」
「じゃあ・・・」
「当たり前だ。最強の技は最後まで残していたんだよ!」
「くそ・・・」
「ミエルと一緒に、吹き飛びな!」
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