悪魔の妹と天使の彼女
そんな事をしていたら後ろから声がした。
「お兄ちゃん。」
声の主はすぐに分かった。
ミエルだ。
「小学校はこんなに遅くないだろ?」
「へへへ、お兄ちゃんが帰るだろうなって頃を見計らって来た。」
「それって悪魔の勘か?」
「そうだよ。」
さすが人間じゃない生物は凄いと思った。

家に着き、俺はすぐに部屋に戻った。
「はあ・・・疲れた。」
ベッドに横になってるとドアが鳴った。
「どうぞ?」
そう言うとちょこっとミエルが顔を覗かせていた。
「どうした?」
「お邪魔して良い?」
「良いよ。」
そう言うと入ってきて一目散に本棚に向かった。
「何か欲しい本でもあるのか?」
「うん、ゲームの攻略本貸して欲しいんだけど良い?」
俺はここ最近ゲームをしてないので
「良いよ。」
と言った。
ミエルは嬉しそうに
「ありがとう」
と言ってまた探し出した。
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