悪魔の妹と天使の彼女
しかし、俺には全く記憶になかった。
「まあ、お兄ちゃんは覚えてないだろうけど・・・」
俺は何も言う事が出来なかった。
「じゃあ、また逢おう、お兄ちゃん。」
そう言ってその場に倒れこんだ。
「ネユカ!?」
その言葉にミエルが反応した。
「ネユカって誰?」
俺は焦って、言い訳をした。
「ごめん。ちょっと小説のヒロインと間違っちゃって。」
ミエルは凄く真剣な顔をしていた。
「どうした?」
「いや、何でもない。」
そう言って部屋を出て行った。
「やっぱりまずかったかな?」
俺は凄く反省した。

それから少しして、サリリがご飯が出来たと呼びに来た。
3人でご飯を食べて、解散した。
俺はすぐに部屋に戻った。
「堕天使のネユカ・・・悪魔のミエル・・・一体どうなってるんだ?もしかして、二重人格なのか?」
でも、どうしても分からない事がある。
「サリリの豹変は何だったんだ?あれもミエルみたいに二重人格のもう一つの人格なのか?」
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