悪魔の妹と天使の彼女
それから、サリリは氷枕を引いてくれたり、タオルを頭においてくれたりした。
「サリリまで学校休ませてしまって悪いな。」
「良いんですよ。私もこのまま学校行っても絶対に和也さんが心配で早退してたと思いますので。」
「そうか・・・」
ちょっと赤くなってしまった。
二人に沈黙が続いた。
少し、沈黙しているとミエルがランドセルを背負って入って来た。
「行って来ます。」
「行ってらっしゃい。」
と二人で言った。
それからミエルは学校に登校した。
「私は学校に連絡したり、予習したりしてますので何かあったら呼んで下さいね。」
そう言って部屋を出て行った。
俺は天井を見ていた。
「ネユカが言ってた天使には気をつけろってどう言うことだ?それに昨日のサリリの動揺。絶対に何かを知ってるに違いない!それにミエルがサリリを敵対する理由も全く分らない。何でなんだ?」
どうしても、その謎が気になって仕方なかった。
しかし、一つひらめいた事があった。
「もし、ミエルとサリリに何かあったとしたら、二人の部屋に手がかりがあるはずだ。」
そう考えた。
俺は部屋を出た。
そして、悪いとは思ったがミエルの部屋に入った。
「うわ、ゲームがいっぱいだな。」

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