悪魔の妹と天使の彼女
「ふう、助かってたんだ。」
そう思って、横になって天井を見た。
「さっきの出来事は何だったんだ?サリリの・・・」
そこまで思い出したとこでそれから先が思い出せない。
「何だったっけ?」
どう考えてもその間が空いている。
次に覚えてるのがサリリが刺されて、俺が刺されたとこだ。
「多分、俺の空白の時間に何かがあったんだ。」
そんな事を思っていると先生がやってきた。
「日向さん、大丈夫ですか?」
「何とか・・・」
「災難でしたね?ガラスの破片で腹部を切りつけるなんて。」
「ガラス?」
俺は先生が何を言ってるのか分からないでいた。
その時、
「刺されたって言ったら後で面倒な事になるから、ボクの魔法で変えたんだ。」
とミエルに耳元で言われた。
俺は自分よりサリリが気になった。
「俺よりサリリはどうなんですか!?」
「大丈夫ですよ?サリリさんは明日には退院出来そうですよ?日向さんはまだもう少し入院が必要ですけど。」
「サリリが明日退院?」
それが信じられなかった。
心臓を刺されたのに俺より退院が早いって。
「手術したんですよ。なので、サリリさんの方が早く退院出来るんですよ?」
「あ、手術が成功。」


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